今日は私が認定され、現在もそれで仕事をさせていただいている日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士についてお話をします。
公認スポーツ栄養士ってどんな人?
まずは、認定している日本スポーツ協会が記載している役割からです。
地域におけるスポーツ活動現場や都道府県レベルの競技者育成において、スポーツ栄養の知識を持つ専門家として、競技者の栄養・食事に関する自己管理能力を高めるための栄養教育や、食事環境の整備に関する支援等、栄養サポートを行う。
日本スポーツ協会
対象者がトップアスリートと思われがちですが、そうではないということです。
スポーツ庁 WEB広報マガジン DEPORTAREでは公認スポーツ栄養士が紹介されています。
こちらでも食育に触れられていますが、成長期は体をしっかり動かす時間が多いため、普段の生活よりも活動が増えます。スポーツをしていない子どもでも対象になります。
私、個人としては高齢者でも運動をする習慣がある人、またパワーリハをするような人(疾病がある場合はその食事優先ですが)も対象になりうると考えています。
公認スポーツ栄養士までの道のり
次に公認スポーツ栄養士になるには、どんなことをするのか、流れをご紹介します。
・養成校卒業後 都道府県知事より栄養士免許交付
・管理栄養士国家試験受験 合格後 厚生労働省より免許交付
養成校は栄養士養成校と管理栄養士養成校があります。栄養士養成校卒業者は規定の実務経験(1~3年以上)を経て、国家試験受験資格を得られます。管理栄養士養成校卒業者はすぐに受験資格を得られますので新卒で国家試験受験が可能です。
つまり、管理栄養士になるには最短でも4年間学ぶ必要があります。
・日本スポーツ栄養学会開催 スポーツ栄養ベーシックコース講習会受講
スポーツ栄養に興味のある主に管理栄養士・栄養士対象の講習会です。3日間、16.5時間の講習で受講するにも選考があります。
・期日までに必要事項を記入して申込み
申し込んだから1回で講習会にとおるという訳ではありません。どちらかと言うと、そちらの方が少ないでしょう。なぜなら受講者数に制限がある国庫補助事業として運営されてきたからです。そのため、このような講習会としては破格な受講料ですので、受講者数制限は仕方ないですね。
・共通科目Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ受講 検定試験受験・合格
・専門科目集合講習会受講 専門科目検定試験受験(口頭試験・インターンシッププレゼンテーション)
仕事をしながらの講習会受講、またインターンシップになりますのでスケジュール調整が一番の課題です。次はインターンシップ先を依頼することが課題でしょう。
・日本スポーツ協会名簿に「公認スポーツ栄養士」として登録(日本スポーツ協会・日本栄養士会共同認定)
ここまで最短で約3年(STEP2のスポーツ栄養ベーシックコース講習会は0年目と数える)かかります。
例を見ると
1年目:5月受講決定、7月共通科目受講・テスト 11月専門科目前期受講
2年目:6月専門科目中期受講 11月専門科目後期受講
3年目:1月専門科目検定試験 10月合格者名簿登録
となります。受講期間は5年間ですので、5年掛けて合格している方もいます。
この公認スポーツ栄養士を受講したときのことや、今後受講しようと思っている方のためのWEBマガジンを作りました。申込自体、一度で通るとは限りません。どちらかといえば通らない方が多いでしょう。ですが、このマガジンを読んだ方から、養成講習会受講決定のお知らせをいただくので、有益な内容を書いているなと自画自賛しています(笑)。
公認スポーツ栄養士って何人いるの?
公認スポーツ指導者認定者数認定者数都道府県別一覧をみると、令和4年(2022年)10月1日現在、464名が登録されています。
ちなみに厚生労働省 栄養士免許交付の推移(総数)によると
- 管理栄養士名簿登録者数 令和4年 274,377名
- 栄養士免許交付数 令和3年度 1,148,982名
です。
公認スポーツ栄養士は、このブログをアップした2023年6月11日現在、管理栄養士総数の0.17%、栄養士総数の0.04%というわけです。(自分で計算してビックリしました)
栄養士は食事全般に携わるので職域も多種多様です。またこの認定制度が出来て養成を開始したのが2008年6月。
ですから、この数字が少ないのはごく当たり前なことだと思います。それだけ歴史が浅く、まだまだ発展が可能な資格ではないでしょうか?
公認スポーツ栄養士はどこにいるの?
と言っても、栄養士がどこにいるのか質問されるくらいなのに、公認スポーツ栄養士がどこにいるのかなんてもっとわからないと思います。
そこで情報です。
全国の公認スポーツ栄養士を日本スポーツ協会サイト メディカル・コンディショニング資格認定者検索で検索できます。
日本スポーツ協会メディカル・コンディショニング資格とはスポーツドクター、スポーツデンティスト、スポーツ栄養士、アスレチックトレーナーのことを言います
公認スポーツ栄養士はスポーツに対する基本的なからだ作りの食事を話すことが可能です。競技になってくると、得意な競技サポートがある栄養士が多いです。ちなみに私は競泳です。
ぜひ検索して、お近くの公認スポーツ栄養士に相談してみてください。もちろん、私にも(^^)